令和5年度 食品安全・オンラインセミナー「有機フッ素化合物(PFAS)の食品健康影響評価書(案)」
Summary
TLDRこのスクリプトは、食品安全委員会の麻野委員が、食品の安全性確保を目的としたリスク評価方法と用語解説を行い、特に環境汚染物質や農薬、食品添加物などのハザードとリスクの関係を説明しています。また、PFAS(ペルフルオロオキシケムカル)化合物に関する具体的な評価過程や健康影響の研究結果を紹介し、現在の科学的知識に基づいた摂取量の目安(TDI)を策定する必要性と、将来の研究が示す可能性について触れています。
Takeaways
- 📋 スクリプトは、食品安全委員会委員の麻野氏による講演をベースとしており、食品安全とリスク評価に関する基本的な考え方と方法を紹介しています。
- 🔍 ハザードとリスクの概念が説明されており、ハザードは食品中に存在する有害な要素を指し、リスクはその有害な影響が実際に起こる可能性と強さを表しています。
- 🛡️ 食品安全の確保には、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションの3つの重要な機能が存在すると触れられています。
- 🧪 食品安全委員会では、毒性学的な特徴を評価し、人に対する影響を明確にし、リスク管理においては実行可能性や費用対効果を考慮してリスク低減措置が実行されることが示されています。
- 📈 特定の化学物質(例:環境汚染物質、農薬)に関するリスク評価は、動物試験や人間の調査に基づいて行われ、科学的に評価された安全な摂取量が算定されています。
- 🚫 汚染物質については、ゼロリスクを目指すことはできないが、リスク評価に基づいて基準値が設定され、食品中の汚染物質をできるだけ低く抑えることが求められています。
- 🌐 評価の際には、国際的な基準やOECDガイドラインに則した毒性試験報告が利用され、信頼性の高いデータが評価に用いられることが強調されています。
- 📊 PFAS(_perfluoroalkyl and polyfluoroalkyl substances_)に関する評価では、動物試験と人的疫学研究の結果が分析され、生殖、免疫、発達などの影響に関する証拠が不十分または限定的であることが指摘されています。
- ⚠️ PFASへの暴露量は、主に食品を通じて行われており、水道水からの暴露は比較的低い割合を占めていることがわかります。
- 🔎 将来的には、PFASに関する科学的知識が進展すれば、現在のリスク評価を更新する可能性があると述べています。また、実際の摂取量や暴露経路についてのデータ収集が今後の課題となっていることが示されています。
Q & A
麻野委員は食品安全委員会でどのような役割を果たしていますか?
-麻野委員は食品安全委員会の委員として、食品安全に関するリスク評価の方法や主要な用語などを紹介し、その分野の専門知識を発揮しています。
ハザードとリスクの違いは何ですか?
-ハザードは食品中に存在する有害な影響を起こす可能性のある要素を指し、リスクはその有害な影響が実際に起こる確率と強さを表します。
食品安全委員会ではどのようなリスク評価の方法が用まれていますか?
-食品安全委員会では、ハザードの特定、毒性学的な評価、人への影響の明確化、そして食品を通じた暴露量の評価に基づくリスクの判定が行われています。
農薬や食品添加物と環境汚染物質の違いは何ですか?
-農薬や食品添加物は意図的に使用される物质であり、管理が可能ですが、環境汚染物質は意図しないで環境中に存在し、食品に付着する可能性があるため、管理が難しいです。
ADIとは何を表しているか説明してください。
-ADIとは、人が1日に摂取しても健康に有害な影響を及ぼさないと考えられる量の指標です。農薬や食品添加物に対して設定されます。
TDIとは何を意味していますか?
-TDIは、人が1日に摂取しても一生健康に影響を及ぼさないと考えられる量の指標で、汚染物質などに適用されます。
GLPとはどのような意味ですか?
-GLPは「Good Laboratory Practice」の略で、研究や試験を行う際の国際基準に従った適切な実験室の運用方法を指します。
疫学研究とはどのような研究ですか?
-疫学研究は、人々の集団を対象に健康に関する現象やその要因を研究する科学であり、環境汚染物質などの影響を評価する際に用いられます。
PFOSやPFOAなどの特定の化学物質について、現在の評価の難点は何ですか?
-PFOSやPFOAなどの化学物質については、動物実験と人間での影響に差があり、また疫学研究の結果に一貫性がなく、健康影響の評価が難しい点が難点です。
消費者や事業者を含む全てのステークホルダーが行うリスクコミュニケーションの目的は何ですか?
-リスクコミュニケーションの目的は、意見や情報を交換し、安全な食品の評価に基づく安心感を得ることにあります。
食品安全委員会では、どのような基準に基づいて食品の安全性が確保されていますか?
-食品安全委員会では、科学的なリスク評価に基づいて食品の安全性が確保されており、毒性学的なデータや人への影響の評価、食品への暴露量を考慮して判断しています。
PFOSやPFOAなどの化学物質の暴露量を評価する際に用いられるポッドモデルとは何ですか?
-ポッドモデルは、実験動物のデータをもとに、人間に換算した時の摂取量を計算するモデルであり、TDIの算定に用いられます。
現在のPFOSやPFOAのTDI値はどのように決定されたのですか?
-PFOSやPFOAのTDI値は、動物実験から得られたデータと、安全係数を考慮して決定されたもので、将来的には新たな科学的な知見に基づいて見直す可能性があります。
PFOSやPFOAなどの化学物質の暴露経路について、現在の理解は何ですか?
-PFOSやPFOAなどの化学物質の主要な暴露経路は食品からの摂取であり、水道水や粉塵、吸入なども考慮されますが、具体的な暴露経路の把握が課題となっています。
Outlines
📜 食品の安全性とリスク評価の基本
麻野委員が食品安全委員会の活動と食品安全分野におけるリスク評価の方法、主要な用語を紹介。ハザードとリスクの定義、関係性、食品の安全確保のための国家システムの概要を説明。リスク管理の実行可能性や費用対効果、基準値の設定、監視、指導が含まれる。
🌱 農薬と食品添加物、汚染物のリスク評価
農薬や食品添加物、汚染物のリスク評価方法の比較。農薬や添加物については企業が企画し、基準を設け管理可能。毒性の高いものは使用禁止。汚染物質はゼロレベルにできないが、リスク評価に基づいて基準値を策定。毒性評価のためのGLP施設でのOECDガイドラインに従った試験が重要。
🧬 科学物質の特定と毒性評価
環境汚染物質や農薬などの科学物質の特定と毒性評価の過程。動物試験や疫学研究データをもとに、人への影響を評価。無毒性量の算定、暴露量とリスクの関係の分析が行われ、食品の安全性を判断する。
👶 ピフの健康影響評価
ピフ(PFAS)化合物に対する健康影響の評価。国際的な指標値の整合性の問題、PFASの構造と用途、法律上の管理状況、特定のPFAS化合物(PFOS、PFOA、PFHxS)への焦点を当てた評価活動の経緯、科学論文や疫学研究データの分析が含まれる。
🔬 健康影響の科学的な根拠
PFAS化合物の健康影響に関する科学的な根拠の検討。動物試験結果と人間での影響の比較、疫学データの分析、因果関係の確立のための4つのポイントの重要性、肝臓への影響の可能性についての評価。
🍽 支出代謝とコレステロールの関係
PFAS化合物が支出代謝とコレステロール値に与える影響。動物実験と人間研究の結果の相違、コレステロール値の上昇とPFASの関係の不明確性、研究の限界と課題の指摘。
👼 生殖・発達とPFASの関連性
PFAS化合物が生殖と発達に与える影響。動物実験での出生時体重低下や成長抑制の報告、人間研究での低出生体重との関連性、ワクチンの有効性とPFASの関係の曖昧さ、免疫応答への影響の調査結果。
🌡 甲状腺ホルモンと神経系への影響
PFAS化合物が甲状腺ホルモンや神経系に与える影響。甲状腺ホルモンレベルの変化とPFASの関係、神経系の学習記憶能力の変化、ADHDやアレルギー性疾患との関連性、研究の不明確性と課題。
🚫 PFAS化合物とがんの関連性
PFAS化合物ががんのリスクに与える影響。遺伝毒性の欠如とがんの原因となるメカニズムの不明確性、肝臓癌や腎臓癌との関連性、IARCによるPFAS化合物の致癌性評価、将来的な研究の必要性。
📉 TDIの算定と暴露量の評価
PFAS化合物のTDI(一日あたりの安全な摂取量)の算定過程と実際の暴露量の評価。TDIの算定に用いたモデルと安全係数、PFASの摂取経路と食品からの摂取量の推定、現在の摂取量がTDIに比べて低いという結論、将来の研究や情報収集の必要性。
🛑 将来の課題とリスク管理
PFAS化合物に対する将来の研究課題とリスク管理の方向性。健康影響や暴露量に関する情報の不足、疫学研究の結果の一貫性、実際の摂取量とTDIとの比較、リスクコミュニケーションの重要性、リスク管理の取り組みの概要。
Mindmap
Keywords
💡食品安全委員会
💡リスク評価
💡ハザード
💡リスク
💡毒性学
💡リスク管理
💡リスクコミュニケーション
💡環境汚染物質
💡農薬
💡食品添加物
Highlights
食品安全委員会委員の麻野が、食品安全確保とリスク評価方法について紹介。
ハザードとリスクの概念が説明され、その関係性と重要性が強調。
食品安全の国システムにおけるハザード評価とリスク管理の役割が明確化。
リスクコミュニケーションの重要性とステークホルダー間の情報交換が議論。
環境汚染物質、農薬、食品添加物に関するリスク評価の比較分析。
ADI(一日当該摂取量)の設定方法とその科学的基础が説明。
汚染物質のリスク管理と基準値設定の国際基準が紹介。
GLP施設での毒性試験とOECDガイドラインの重要性が強調。
疫学研究と動物試験の結果をもとにリスク評価が行われることが示唆。
PFAS(ピフ)の健康影響評価における課題と不確実性が議論。
PFASに関連する肝臓、支出代謝、生殖、免疫の影響が分析。
ワクチンの効果とPFASの関連性に関する研究結果が提示。
甲状腺ホルモンとPFASの関係性についての研究結果が示される。
神経系へのPFASの影響とADHDの関連性研究が紹介。
PFASの致癌性と国際的な評価機関の評価結果が考察。
TDI(一日当該摂取量)の算定過程と不確実係数の扱いが説明。
PFASの暴露経路と実際の摂取量のデータ収集の重要性が強調。
リスク管理におけるPFAS濃度分布データの収集と対応が議論。
リスクコミュニケーションの役割と消費者への情報提供の重要性。
Transcripts
皆様こんにちは食品安全委員会委員の麻野
と申します本日はよろしくお願いいたし
ますまず私の方からですね食品安全委員会
におけますえイントロダクションとしまし
てえ食品安全委員会におけます食品安全
分野にあの関するえ安全性の確保これを
目的としたえリスク評価に関するやり方ま
方法それから主要なワード等を事前に皆様
にあのお伝えしたいと思いますえまずあの
職員安全の分野でえよく使われる用語と
いたしましてハザードという言葉それから
リスクという言葉がありますでまずここで
あのあの初めにあのこれをお伝えしたいと
思いますけどもハザードという言葉これは
ですね職員中に存在する有害な影響を
起こすもの全てを表します例えばあ農薬
ですととか食品添加物のようにあらかじめ
こう人にも傾向的にま口を通してえ暴露さ
れるというようなものからえ意図してない
ま環境中にあります重金属ですとか微生物
カビ毒それから今日話題になります環境
汚染物質まこういったものに関しましても
え職員を通して我々の体に入ってえ有害な
影響を起こす可能性があるものこれを全て
ハザードと呼んでいますでそれに対して
リスクというのはその有害の影響が起こる
ま確率とその強さという言い方しますけど
もま多くの場合はこのハザードに対して
どれだけそれを摂取してしまったかまこう
いったものでえリスクが表されますで
ハザードが大きくてもこの暴露の量を極力
減らせばリスクは減らせるということです
のでリスクはこのハザードとバクロリオン
の関係で示されるまそういった用語となり
ますでえ食食品の安全を守る国のシステム
としましてこれで簡単に示しております
けどもまず我々内閣初見安全委員会でえ
そのえハザードに関する毒性学的な特徴
こういったものを評価して人に対する影響
をえきちっと見出しますでこれに対してえ
えリスク管理と書いてある部分でえ他の
省庁におきましてですねえこのリスクを
評価した我々の指標に対して実行可能性や
費用体効果も勘案してえそのせリスクの
低減措置を実行するま具体的には管理する
基準を設けるとかそれからその数値を監視
指導するまこういったことをここに示した
省庁で行っておりますでこの機能を分離
するということはですねこれあのえリスク
を評価してリスクを管理するこれそれぞれ
をあの別の期間で行っておりますので公平
公成な対応ができるということを目的とし
ておりますで最終的には最下に示してあり
ますようにえ消費者それから事業者も含め
たえ全てのステークホルダーま関係者が
ですね互いに意見や情報を交換してより
安全なものを評価した内容に対して安心を
得ていくというようなそういったリスク
コミュニケーションを行っていくというの
を目的としておりますで職員健康影響評価
としましておりますけども我々が行ってる
初見安全委員会のリスク評価はまず何が人
の健康に有害を及ぼすものなのかというの
をハザードを特定しますでこのハザード
例えば環境汚染物質ですとかそれから
農薬ですとかまそういった科学物質から
美生物そういったものを特定してえこの
特性を評価しますで特性を評価するという
のはですね人に対してどのような毒性が
現れるのかでどのぐらい要で現れるの
かってことをえきちっと評価いたしますで
これにこれについては動物試験や人での
調査ま学研究と呼んでありますけどもこう
いったものをベースにして後ほどもう
ちょっと詳しく話をしますけども対応1日
摂取料1日あ摂取してもま人が一生害それ
を摂取してもおそらく大丈夫であろうと
いうそういった数字を算定いたしますそれ
から食品を通じてどのぐらい暴露されるか
という数字と合わせ
リスクの判定を行うこれが食品安全委会で
の仕事になっておりますで汚染物質の特徴
としましてま農薬と食品添加物まこういっ
たものとあの比較した表がちょっとあのえ
組み合ってますけどもえ左側にあるのが
農薬ですとか職員添加物もうあのこの使用
する目的として最終的にえま残留農薬です
とか食品中に転化した科学物質まこういっ
たもので人にあの必ずえ食品を通して入っ
てくるものがこの左にカラムで示してあり
ますで右側はですね汚染物質これはえ人は
人は意図してないんですけども水屋土上
待機を待機とかいったその環境を通じてえ
食品存在してくるようなものですねで
それぞれでちょっと評価の仕方が変わって
まいりますで農薬食品添加物ですとこれは
それを開発して使用する企業スポンサーが
おりますのでえ企画や使用基準を設ける
ことで管理が可能でえ毒性が高いものは
使用禁止できるという特性がありますで
また製造者申請者があってきちっとした
動物動物試験をベースにしたえ評価が可能
であるということそして最終的に求めるの
が1日摂取しても大丈夫な量これがadi
と表しますでadiというのは農薬食品
添加物など元々え職員にあの購入する可能
性があるものに対してえ設定する指標置に
なります一方で汚染物質等でとですねこう
良期せのところから入ってきてえ口にして
しまうようなそういった内容のものに関し
ましてはえこれは完全にゼロにはできない
ものですで生産方法と改善しない限り普通
は勝手にま減ってくものでもあのが少ない
のでこれの管理の仕方ま我々はリスク評価
ですが管理の仕方としましてはですねここ
に書いてありますあらあらの原則と言い
ましてま食品中の汚染物質を無理なく到達
可能な範囲できるだけ低くすべきという
考え方のもとこれは国際的にですね汚染
物質との基準値設定のあ基準値作成の基本
となっている考え方を投資してえ基準値を
策定作成してまいりますそしてえ最終的に
出てくる指標としましては今日のあのえ
物質もそうですけども太陽1日摂取量です
これは1日摂取してもあ1日摂取して一生
がそれが摂取されてもえ健康に影響を
及ぼさない量としてえこれをTDITDI
という数字を算出してまいりますでその時
に使われる
あの材料ですねこれがま毒性評価のための
うんなんGLP施設でっていう風に書いて
ありますけどもこれも後で詳しく説明し
ますけどもえきちっとした教育がなされた
まそういった施設でえ研究員もですねあの
この毒性評価のためにトレーニングされた
人まこうした人がですねあの毒性試験を
行ってえこのOECDのガイドラインって
いうのがありますけどもこれは国際的に
決められたどこの国でどこの施設で行って
も同じ経過が出るようなえ方法論または
そのえその方法を導く出すためのえ全ての
環境っていうものをしっかりと
ガイドラインで定してえうん作成するそう
いった毒性毒性の書類というのはこちらに
左側に書いてありますGLP施設で
OECDガイドラインの元に行われた毒性
試験報告これをベースにしてあの毒性評価
をしていきます一方ですねあの論文はです
ねま著者の研究のためというのが多いん
ですけどもえGLP適合っていうのがなか
守られたりあのきちっとそれ
が施設等がですね管理されてるとは限ら
ないところでの内容ですのでまその論文に
書かれている科学的なあのベースになる
もののえ受け皿というかその施設や方法
そういったものに対してはこのGLP試験
よりもややその信頼性が劣るものもあると
いうとこですねまいずれにしてもこの内容
は研究者によって精査されてえこの毒性
試験あのそれぞれの試験に関する結果に
対してえ信頼性があるかどうかということ
はきちっと見てまいりますで通常の動物
実験の時はですねこう風にあの動物に容量
を振ったあ灯を行いますで高いとこでは
脂肪が出たりとか重徳なあのえっと毒性
影響が出るようなところこれによってその
化合物でどういった毒性が出るのかって
いうのをあのきちっと特性を見ますでまた
どのぐらいの容量だとえ毒性が出ないのか
という無毒性量これをあの算出するという
のが毒性試験あ動物を用いた毒性試験での
え目的とにななりますでえこの動物と人で
は主査がありますのでまここでえ動物の
データを元に人に当てはめるという類子が
必要になってまいりますそれから多くの
場合は動物に見られる影響っていうのは人
が現実に暴露しうる水人よりはるかに高い
容量でえ得られる結果ということにも
ちょっと留意が必要となりますでまた
あとあハザードによってはですね人にあの
意図せず暴露してしまったようなデータが
集められたような疫学研究データまこれは
人の集団におけるえ健康関連の様々事象と
いうのがま失費がどのぐらいで発生するか
とかその要因が何なのかというのを特定
するような研究方法になりますでここにず
にが示されておりますけども要因ま暴露が
その結果どういう失を引き起こすかこの
関連性を見出すそういったえ研究になり
ますただし難しいのはですね人は普通の
生活をしていて様々なこの後楽要因という
のがありますですから今回の場合でも単純
にその科学物質だけの結果ではなくてえ
生活の中で飲酒していたりとか様々な生活
習慣がありますのでそういった影響を
しっかりと排除していってこの科学物質の
因をあえ関連性を見てくそういったものが
必要となるのが疫学研究データになります
そしてえこれが最後のイントロのスライド
になりますけども1日え対応対応1日接
資料というのはまTDIと威されますで
これに関してはあ動物試験から設定する
場合には無毒性量それからあ疫学研究から
もま無毒性料ですねここここまでだったら
毒性が出ないという容量を定してえさらに
えその主催やそれから大人と子供または
高齢者とかそういった個体差も考え合わせ
てえ必要に応じたこの安全係数をこれを
掛け合わせてですねえ対応1日摂取料って
いうのをあの求めてまいり
ますえ以上私の方からこの
え食安全委会におけますリスクについての
概略を説明させていただきました以上
ですそれではあのこのワーキンググループ
の座長を務めました姫野ですえよろしくお
願いいたしますえ2番としてえピフの食品
健康影響評価案についての解説を行い
ますえあの時間も限られておりますのでま
どんどん進めていきたいと思います最初に
この行以降の評価の際のま背景からあの
説明させてくださいで我々がこの
ワーキンググループで評価の活動始めた
時点でえ海外の評価機関がすでにえ色々な
指標を出しておりましたただその時点で
ですねpfosに関しては1番高い値と
低い値の差が7600倍P4では約10万
倍もの差があるとだから国際的にですねえ
PFピフについて健康影響はこのぐらいで
あろうという整合性の取れた指標値という
ものが確立されてはいない状況であったと
いうことですでその状況なのでえこの
ワーキンググループとしてこのぐらいの
数値にしようとかする議論をする前に
そもそもpfosとピフについて現時点で
何が確実に言えることか何が確実に分かっ
ていることあるいは何がまだ不確実で
ちゃんと分かっていないことなのかを
明らかにしようということをあの当初から
あの目標としてこのワーキンググループの
活動を行ってまいりましたでえっと22人
のえ委員で私が一応取りまとめ役をすると
いう立場でえ進めましたそれであの今日
この講義を聞いていただいている方々はま
ピフについてあのすでにご存知の方が多い
と思いますが簡単に説明しますとそもそも
ピーファスって何だっていう義が実は
ヨーロッパアメリカ等々でえ異なっており
ますでえOECDは例えば
4730のピーファス分子集があるという
ようなことを言っておりますでじゃあ日本
はどうするんだということを特に決める
議論をしてもいいんですが我々としてはえ
このピフの中のえ3つですねpfosP4
pfhxsに集中してえ精査を進めると
いう活動を行いました
でPこの3つのピーファスの構造はこう
いう風に出ておりますがま簡単に言うと左
半分を見るとここがもしフッ素でなくて
水素だったらま脂肪を合成す合成する脂肪
酸の構造に似ていて右側はこのスルホン酸
とかえカルボン酸とかのま水に溶けやすい
性質も持っていてつまり油の性質と水の水
に解けやすいものの性質と両面性を持って
いてまその非常にあの特徴的な科学的な
性質のせいでえ様々なえ用途で用いられて
きましたまたこの3つの科学物質はえ過信
法という法律でえ科学物質の製造輸入に
関して日本で決められているんですがえ第
1種特定化学物質として現在その製造輸入
が禁止されておりますでまワーキング
グループとしては特にえこの3つを中心に
評価を行いまし
たでえ評価の経緯なんですがま
あの出版されている科学論文を中心にえ
精査をいたしましたで前年度にすでにあの
文献収集作業というのは行われているん
ですがそれに加えてもう日々新しい論文が
出ておりますのでそれをワーキング
グループの委員が見たりしましたまたあの
日本でのデータがあるかないかってことが
問題になるんですが実は北海道スタディー
と言いましてえ北大の先生が方がもう20
年以上にわたってえ母親が科学物質に暴露
された時に子供への影響がどうである
かっていうのを追跡しておりましてその中
でピフに関連する論文が20法以上出て
おりますでその論文はこの評価書案の中に
全てえ取り入れておりますからえせあの
行政機関の様々な調査データも活用して
おり
ますでまこれは目次なんですがこのこの4
番のえ健康影響に関する知見が1番重要な
ところかと思いますのでこれについてこの
先え説明していきますでえっとここに
エンドポイントという単語が出てくるん
ですがまエンドポイントっていうのは
それぞれの状況でいろんな人たちが
いろんな使い方をするんですがまここでは
有害影響を評価するための指標となる生物
学的事象をエンドポイントという風にえ
言っておりますこの後もエンドポイントと
いう単語を私があのよく使うかと思います
例えば支出代謝というものをエンド
ポイントとした時のえ影響評価というよう
な形でえそれぞれのエンドポイントごとに
員の中で担当者を決め論文を精査しまた
全員で議論をしてという評価活動を行って
まいりましたでえ結論としてですねこれら
のエンドポイントの中でこの4つのエンド
ポイントですねパゾについてえ人特に人の
疫学データで結成LT値が増加するという
こと性の総コレステロール値が増加する
からえワクチンの交代応の低下が起こる
から出生事態重の低下が起こるこの4つの
事象についてはま確かに起こってるという
報告は否定できない関連が否定できない
影響であったとただえ我々の議論の中で
じゃあそれをもに
えと安全性に関する指標値を決めるだけの
確かな証拠としてどうだろうかという目で
見直した時にえどうしても十分なものがえ
見出せなかったということになりますで
具体的にえ個別のエンドポイントにごとに
説明をしてまいりますでえここでですね不
十分とか限定的とかいう言葉がこの先も
よく出てまいりますで実は発音性に関して
はもう国際的に十分な証拠限定的な証拠不
十分な証拠というのがもうあのある程度
決まりごとになっておりますであの発音性
は後でま述べますが限定的な証拠というの
はま関連が見られたとする報告はあるもの
の他に関連がなかったとする報告もあって
結果に一貫性がない場合えこのワーキング
グループでは限定的という風に判断しまし
たまた不十分っていうのはま色々あるわけ
ですが関連が見られたとする報告あるもの
の調RA数の規模が小さいなどなど色々な
理由で証拠として不十分である場合という
風にえ判断しておりますまで発これは発音
性の話なんですが発性以外の色々なえ非
発願性影響の健康影響についてもま大体無
十分であるか限定的であるかというような
考え方でえ確からしさをえ検討いたしまし
たじゃあ十分な場合っていうのはどういう
ことなんだっていう風にあのなるかと思い
ますがまこういうあの汚染物質と健康影響
との因果関係を考える場合に我々はま一般
論として4つのポイントを重視しますで1
番目はえっと
その人で得られたデータをあの表明する
ような動物試験の結果が得られてそこに
整合性があるかどうかということですねで
実はピーファスに関してここで非常に苦労
をいたしましたで2番目のポイントはえ
容量依存性という風に言うんですがえ
例えばタバコによって肺がんが起き
るっていう時にま1日5本吸う人10本
吸う人20本吸う人でま容量という風に
考えますが暴露レベルが大きいほど海岸に
なるリスクが高いこういう関係があるか
どうかで3番目にはえ時間の前後関係です
ねある時点でタバコを吸ってます吸って
ませんっていうこととその日に肺がんにと
診断されたかどうかではなくて時間的に
原因が先にあってその結果を後で評価
するっていうようなものがあの確かさとし
てはあの強いんですがまあのある1時点で
切った研究を横断研究って言うんですが実
はピフに関する疫学研究はまかなり横断
研究が多かったとそれから4つ目の
ポイントとしてはえ例えばアメリカで報告
されたのと同じようなデータがヨーロッパ
でも中国でも報告されているかっていう
結果の一貫性ですねそういうのがあるか
どうかそういう視点でえ色々な証拠の確か
さというものを見ていったわけですでこっ
からあの各エンドポイントの評価結果を
説明しますがえ細かくやってくとちょっと
時間が足りませんのでえっとかなりあの
ポイントだけをお話ししたいと思あります
で全体としてまず動物試験の結果疫学研究
の結果それからまとめという風な順番で
説明をしていきますで肝臓というのはえ
ピフに限らず様々な有害化学物質が体に
入ってきた時に最初にこう解毒をする場所
でま1番影響を受けやすい臓器なんでです
けれどもえこの3つのピーファス化合物を
ラットとかマウスに投与すると肝臓がえ
大きく膨れてしまうという肥大が起こると
いうようなデータが報告されております
ただえ細かい点は省略しますが実はあの
こういう化合物が入ってきた時にえラット
やマウスではその脂肪代謝に関わるある種
のタンパ質が非常に活性化されるという
ことが肝臓での色々な影響に強く影響して
い実はそのタンパク質は人ではあまり発言
していないし反応性も低いっていうことが
あってこの動物試験の結果を必ずしもえ
ここで外装という言葉を使っておりますが
その人に当てはめることがちょっと難しい
データが多かったという状況ですでじゃあ
疫学データはどうかと言いますとあの肝臓
の機能に関しては皆さんも検身で受けるか
と思いますがALT活性っていうのを血液
検査で図ることができますでALT活性が
高かったというような報告がえあるんです
がまその高い値がえっと皆様検診でこの値
は正常値超えてるからちょっと精密検査が
必要ですよっていうそういう値よりも低い
は範囲だけれども変化していたという報告
が結構多いんですねなのでえそれからあの
直線的にどんどんどんどんあの暴露量が
増えるとALTがますぐに増えてくという
ような結果も得ませんしそもそもALTを
図る理由っていうのは緩障害観光変とか
脂肪感になってないかどうかを調査する
あの目安としてのバイオマーカーにあたる
んですが実際に監視感があの増えていると
いう報告もあの残念ながら見当たらないと
いうことでままとめとしてこの3つのピー
ファス加護物が肝臓に影響を及ぼす可能性
は否定できないものの証拠は不十分であっ
たとまこういう感じで1つ1つのエド
ポイントについてえ評価をしていったわけ
ですでえ次に支出代謝ですがま支出代謝で
一番あの皆さんが懸念されていることは
コレステロールの話だと思いますで動物に
ですねこの3つの化合物を投与するとです
ね実はコレステロールの値は大体下がる
あるいは変わらないというデータが出ます
で人ではコレステロールがえ高くなってる
ということが色々なところで話題になり
問題になってるかとつまり反対の結果が出
ているんですねであのま1つの原因は
マウスやラットっていうのは
コレステロールの輸送のシステムが人と
かなり違うんですねあの皆さん前玉
コレステロール悪玉コレステロールという
言葉を聞いたことあるかと思いますがあの
マウスラットの結腸にはほとんどが全玉
コレステロールしかないというただあの今
の時代はえ色々な遺伝子操作によってえ
ヒッにあってマウスにないえタンパク質を
発言させるというようなそういうモデル
マウスを作ることができますでかなり人に
近づけたモデルマウスを使ってピーファス
を与えても実は精査が非常に顕著だったり
系統細が顕著だったりして結果が一致して
いませんしえかなり人に近いモデルかなと
思うデータでえピーファスを与えた場合に
定容量ではコレステロールは変化せず公用
量ではむしろやっぱり下がったとでこれ
マウスラットにちょっと特徴的なあの系統
差があるあの主差があるので猿ではどう
だろうかって見てもサでPフォスを与えた
場合にこれステロールはやっぱり下がった
ところが人ではえいろんな研究で血性
コレステロールが上がるという結果が報告
されてますただ中には上がらなかったと
いう報告もありますで
えっと1番の問題はですねコレステロール
があの容量反関係があまりちゃんと見られ
ていないということなんですねつまりあの
バクロレベルの非常にアメリカとか
ヨーロッパであの保線地域とかあるいは
あのピフを製造していた工場で職業的な
暴露を受けていたような人で
コレステロールの値がどのぐらい高いかと
いう健康診断のデータを見ると実はそんな
に上がっていないとそうなるとえっとこの
結果をどう評価したらいいのかっていうの
が非常に困ってしまってるでまどうして
動物では下がり人では上がるのかていう
メカニズムもまだちょっとよくわからない
からえっとコレステロールが上が
るっていうのは大体心臓血管系の疾患が
心配されるわけですがまそういうこととえ
関連があったという報告は今のところあり
ませんからあのpfhxsについてはあの
他のところもそうなんですが評価を行うに
は知見がちょっと不十分であったという
ことでえまとめとしてはこの3つのピー
ファス加護物が支出代謝に影響を及ぼす
可能性は否定できないんですが証拠が
ちょっと不十分であるというような状況
だったわけです
でえっと生殖発生についてまず動物試験の
結果なんですがこれはpfosの場合も
ピフの場合もえ母親マウスラッドにえ
pfosp4をえ投与し続けて子供への
影響を見た場合にえ対地脂肪出世時の生存
率等が低下するあるいは生まれた時の体重
が低下するかその後の成長抑制が起こる骨
がきちんとできないとかですねえそういう
報告が実は非常に複数同じような結果を
示していますなのでま証拠の確かさは強い
と考えられましたただし我々はこの動物
試験の結果をかそこでじゃあ疫学的に報告
されている出世事体重の低下のメカニズム
が解明されたっていう風にはちょっと考え
ておりませんでえ1つの理由はまあの動物
実験では先ほど麻野委員からもありました
に非常に高い能血中濃度が人の先輩にも
達するような高い濃度を与えた時の現象で
あるということでえ必ずその人の
メカニズムが解明されたわけではなく
ちょっと切り分けて考える方が妥当で
あろうとただこういうデータが次世代に
対するデータが出るということは非常にえ
警告的なあの重要なデータであろうという
風に考えたわけですで人の場合ですがあの
実はあの非常にたくさんの報告で出世人の
体重これは赤ちゃんの体重生まれた時に
測定しますのでデータが出やすいんですが
それがあのあのプリファの暴露レベルに
よってえ少し低下するという地点が
あちこちで報告されていますでここであの
先ほど言いました北海道スタディーって
いうので母親のあの血液中のえピーファス
ノードと子供の体重とかも調べております
で日本でのデータですでここに札幌古法と
北海道古法都という2種類のあの古法トと
いうのはある集団をずっとその先将来に
わってフォローアップしている集団のこと
なんですがえ札幌古法都では多少ええ
女の子の体重が低下していたととこれは
北海道古法党では関連が見えなかったと
いう風にま国外でもちょっと関連なかった
という報告もあって少し一貫性がない
ところがありますからあの早く生まれて
しまうと当然体重が小さくなるのでえっと
体期間をえ調整してえ評価した時にも関連
ありという報告となしという報告の両方が
あるたそれから1番問題になるのはえ出世
時の体重が2500g未満の低出生体重時
が増えるかどうかっていうことなんですが
これは色々なあの国で調査した結果をメタ
解析と言ってまとめて調査した解析ではえ
どうも関連はあの認められないということ
で
えっとPファス特にpfosP4への暴露
によって出世時体重がどうも少し減ると
いう関連は否定できないんですが2500
ラム未満の子供が多く生まれるという
ところまでは行っていないとでその生まれ
た子供たちがその後成長する影響について
はまだほとんど分かっていないという状況
ですでえっとあのあちこちで話題になっ
てるかと思うんですがワクチンが効かなく
なるんではないかというえことが報告され
てえ海外の評価機関でもそれに注目して
いるのでえそのことについても詳しく調べ
ましたで動物実験ではえっと例えばあの羊
の血液をマウスに駐車すると高原と認識さ
れて交代が増えるってま一般的な試験方法
があるんですがまあの非常に高い投与量の
え場合には確かに免疫抑制が起こりそうだ
というデータも出ておりますで人なんです
がえっと実は1番多く引用されている研究
がこのフェロー諸島というあのヨーロッパ
の北の方にある島でここではあのとかアシ
の肉を非常に多食するんであの食物連鎖に
よって化学物質が非常に濃縮されてえ今
までもメチル水銀とかPCBとかの健康
影響がたくさん調査されてきた島なんです
ねでそこでピフの暴露レベルとえ子供のに
ワクチンを打った時波小風とジフテリアの
ワクチンを打った時の交代化が上がり方が
上がるんですけど上がり方が少し少ないん
ではないかという報告がてましたででま
ドイツでも1歳の子供の血中のえp4だけ
なんですがP4の濃度とそのジフテリア
過小風のワクチン交代化が少し下がると
いう関係が見出されたていうのがあります
ただえっとこのデータに基づいてえEPA
やFSというアメリカヨーロッパの評価
機関が結論を出した後に実はたくさんの
論文がたくさんでもないですけれども
あのほとんどの場合こういうワクチン子供
の頃受けるんですが大人でえたくさんの人
が受けたと思うんですがサーグコブ2って
書いてありますがまいわゆる新型コロナの
ワクチンを
え投与した時に聞かなかったらま問題に
なるわけですがえこれ3つの論文があり
ましてで1つは3mで昔ピフの製造に
関わっていた職業的暴露を受けた人たちで
残りの2つはあのアメリカとスウェーデン
で汚染があった地域に暮らしていたつまり
過に強い暴露を受けた人たちに新型コロナ
ワクチンを打った時の交代化は上がるかと
いうのを調べたら実はああの暴露のない人
と比べて統計的な差は認められなかったと
いうま相反する結果が得られていてでま
我々としてはこういう状況の中でフェロー
諸島というまあの食生活がかなり特殊でえ
例えばPCBの暴露レベルは日本人の20
倍ぐらいあるんですねでPCBっていうの
は実は昔からえワクチンの交代化を少し
低下させるという報告もあるっていう
そそうそういう複合線の影響必ずしも
切り分けられてない心配もあるわけでえ現
時点でこういう状況の中でえ
あのワクチンの交代化をにもの低下にも
応答の低下に基づいてえ安全性を評価する
ということについては少し慎重になるべき
ではないかということになったわけですで
実はああの免疫抵抗力が下がればえこれい
感染症って書いてあるのはえ病気になり
やすくなるということですねい感染性とも
言いますがえっと感染症になりやすくなる
かどうかという調査も様々行われましたで
えっと疫学データでは実はああのなんらか
の関連があったという報告となかったと
いう報告があり北海道スタディでも個々の
え様々な子供の病気に注目すると影響は
なかったという方がありますからファスは
逆に免疫を落とすんではなくって免疫過敏
になるという影響もあるということがあの
懸念されておりますでアレルギー
アレルギー性疾患が増えるかどうかという
ことについてま動物実験も行われたさの
疫学研究も行われたんですがまアレルギー
についてはあの少し増えるという報告も
あればえ変化なしという報告もあり北海道
スタディーでもアレルギー性質感が増えた
という決権は得られていませんで以上全体
まとめるとですねまちょっと字が小さいん
ですが交代ワクチンのえ接手時の交代オの
低下それから病気になりやすいか逆に
アレルギー病免疫の過敏が起こるかどうか
全体について我々としてはちょっと証拠に
問題があるああの課題があるあるいは不
十分ではないかという結論になりまし
たで甲状腺ホルモンについてもこれはあの
細かいことはちょっと省略しますがあの
動物試験と人とで随分あの人と動物の間で
色々違いがありましてえ甲状腺ホルモンの
体内輸送とかそれから壊していく代謝酵素
がラットやマウスではあのかなり違って
おりましてえPファスを投与して血中
レベルが下がるということが実は甲状腺へ
の影響じゃないえ代謝の影響あるいは半減
期の短いことで起こりやすいことを見てる
可能性があってちょっとこれはそのままま
人に適用できない可能性が高いだろうで人
でも実はかなりのデータがありますで
ただしあの高濃度暴露を受けた米国の人
あるいはイタリアの人あるいはスイデンの
人で甲状腺ホルモンのレベルがどうかと
いう調査があるんですが実は下がってはい
ないむしろ一部の集団ではちょっと上がっ
たとか全然一貫性がない結果になっていて
ま今んところ結果に一貫性がないために
影響があるとまでは言えないんではないか
とというそういう結論にいたしましたで
神経についてはとにかくあの研究が限られ
ておりまして動物試験で学習記憶能力の
低下という報告もあり疫学研究でま
ADHDの影響とかもえ調べられてるん
ですがここではむしろ逆にリスクが減るん
じゃないかというようなデータも出てま
これだけのデータで何か評価をするには
証拠がまだまだ足りないという状況
ですでここまでがえ癌以外のえ結果ですで
ここからちょっと癌についてえ大変懸念さ
れているかと思いますのであの説明をし
たいと思いますで多くの発音物質っていう
のは実は遺伝子に傷をつつける変異元成と
いうのを持っておりますただピフのこの3
つの化合物はそういう試験をしてもえ変異
減性が見つからないつまり遺伝毒性がない
発音物質となるとメカニズムは非常に
難しいことになりますということがまず
あの第1点ありますでど物試験でえ
pfosあるいはピフを投与いたしますと
ですね特にラットで肝臓と水にえ収用が
できるという観察結果がありますがこれも
あの肝臓のところで述べましたようにえ
下種マウスやラットを下種って言うんです
がまマウスラット特にラットではその
ラット独特のメカニズムで肝臓の障害が
起こりえ癌に進行する可能性が高くてえ
これをそのまま人に当てはめられるだろう
かとででさらにですね人では腎臓癌という
のがえ懸念されているんですが実験動物で
腎臓癌が起きたという報告はありませんと
いう状況ですで疫学研究ではえp4につい
てはえ腎臓癌清掃癌乳がとの関連について
えま結果に一貫性がないということは
つまり関連があるんじゃないかという報告
とないんじゃないかという報告と両方が
あるということなんですがまそういうわけ
で証拠は定的という風な評価をいたしまし
たでpfosについては肝臓癌乳が人造癌
乳癌との関連に関する色々な報告を吟味し
た結果ま証拠としては不十分であろうと
いう結論になったわけですであのおそらく
ですね12月昨年の12月にiarcと
いう国際的な癌研究機関がえp4について
え人に発言性があるグループ1であると
いう報告を出しましたなのでええピフは
発音物質じゃないかということ非常に心配
されているかと思いますでその下のランク
が2Aと2Bっていうのはプロバリーと
ポリーということでま可能性がまあ高い
可能性が低いでも可能性があるというそう
いう評価になりますで
えっと昔はですね実はこのグループ1に
なるためには人の研究ですねま疫学研究で
発音性の十分な証拠がある場合だけが1に
なってたんですが実はいつの間にかIRC
がちょっとルールを変えましてえこれが
十分なだけではなくてまたはというのが
つきましてま実験動物でも十分な証拠が
あってまあとメカニズムが強ければえ1に
するという風にルールが変わっていたん
ですねでそれでえっと1になったま非常に
典型的な例がP4だろうと思いますでえ
IRCのま2ページしかないんでまだ今後
ちゃんとした報告が出るまであのちょっと
時間が必要なんですがその2ページの報告
で書かれているのはえっと3つのグループ
に分かれて評価をしたとで疫学の担当の
グループはですね実は我々のワーキング
グループとほぼ同じ結論でえ人に対する
発言性の疫学研究のデータはま限定的で
ある限られているという結論なんですねで
これは我々のこのワーキンググループの
結論と概ね同様なんです定的なんですで昔
のルールだったらこれで限定的ということ
で終わってたんですがえ動物実験について
は十分な証拠があるただ実験動物で先ほど
も言いましたように腎臓癌はあの報告が
ありませんけれどもま肝臓癌ができる
だろうということからま十分であるとそれ
からメカニズムについては先ほど言いまし
たように平原性がない遺伝毒性がないため
になかなかメカニズムの説明は難しいかと
思うんですがまあの詳しい報告が出るまで
ちょっとあの分からない点もあるんですが
えちょっとどうなのかなということでま
あのこれIRCに対してワーキング
グループの公式見解を述べたわけじゃなく
てま我々の感想に近いんですがまここの点
についてですね疫学研究については我々と
ほとんど見解一致してると思いますから
動物試験に関してもま起こることは起こる
んだけど人にそれを適用できるかどうか
難しいというまこれも大体同じような考え
ですでメカニズムについてはちょっとうん
何とも証拠というのは難しいんじゃないか
という感想をあの持っておりますという
ことでですねえエンドポイント1つ1つを
見ていくとこれその結果をこうやって
ずらっと並べるとですねえ肝臓支出代謝
免疫発音生殖発生の疫学研究については
ほとんどが不十分限定的不十分っていう風
になってしまったわけですでこれではまあ
ちょっとどうなんだろうということで確定
確実に最初から私たちはその確実に言える
ことは何かっていうものを探していたので
そうすると生殖発生のえ実験動物を使った
え動物試験については証拠の確かさはま
これは強いだろうとでこれだけがま残った
という状況ですですからこの1年間我々の
作業というのはこのえ非常に微妙なあ
データをどう評価したらいいのかという
エンドポイントの選定にほとんどえ時間を
費やしてきたということになりますで
エンドポイントを決めてしまうとですねあ
はえっとどういう風に数値を出すかという
のを最後にやったわけですがあのこれは
あの我々がやったフローチャートではなく
て海外の評価機関でもし動物のデータが出
た場合にはそこからま人に換算した時の
摂取量PodHDって言うんですがえ動物
実験からあるモデルを使って人に換算した
時の摂取量を数値を出してでTDIを出す
時にはそれにま安全係数に相当する不確実
係数っていうのがありましてえ先ほどあの
朝の委員からあった安全係数っていうのは
あの食品添加物や農薬などのADで使わ
れるんですがTDIの場合には必ずしも
10か10ではなくえ3だったり10だっ
たり場合によっては300だったり
いろんなバリエーションがあるそれでまえ
個体差やえ主差をあの計算でまあるある
程度低くして安全な値を出しましょうと
いうそういうものですで我々としてはこの
それぞれのPodPodHDUFを
チェックしたということになりますで
モデルについては実はEPAやFSが何年
もかけてこれまであのいろんなモデルを
作っておりますでそれを今日本の我々の
限られた時間の中のでのワーキング
グループの作業でモデルを構築するという
ことはちょっと不可能であったとそれから
EPAが使ってるモデルとFSが使ってる
モデルはそれぞれ実は違いがあって
それぞれの評価機関がそれぞれのモデルで
計算をしているということでま現時点で実
は国際的に統一されたモデルっていうのを
利用できる状況にはないという風に考え
ましたでそこで我々がやったことはえま
あの実験動物へのえ次世代影響をエンド
ポイントとするとした時にえそれぞれの
PodそれからPodhedえ不確実係数
が妥当であるかどうかを検討いたしました
でえっとpfosについてはえラットの2
世代生殖発生地権っていうのでえ子供のえ
生まれた子供の体重増加抑制のえノイル最
えムー毒性量ですねそれが出ておりますで
これを使うのはま妥当であろうとでそっ
から人に換算した摂取量これ複数の強化
期間がちょっとあるレンジを持って数値
出してるんですがまこれも妥当であろうと
で不確実係数はまあの主観それから種内
個体差ですねを両方合わせた30でえ割っ
てやるっていうことこれも妥当でやろうと
すると最終的に20という数値が出たわけ
ですからP4についてはやはり次世代影響
で体重低下とかあの色々な影響が出るん
ですがあの1番顕著なのはあの成長抑制
ですねあのマウスが生まれる直前の指を
観察すると指の骨がちゃんとできていな
いっていうようなえ成長抑制があるでえ
そういうもので実はここではロアLで最小
毒性量なんでえ無毒性量よりもちょっと
あの濃度が高くなる可能性があるのでその
場合には不確実係数はえ非常に高い数値
ロアLを用いることによるえさらに10倍
区するということで300で割るってこと
が妥当であろうそうすると20になるです
からなんかラットやマウスの影響をその
まま人に当てはめているんじゃないかと
いうことではなくてえその値出てきた値を
さらに30や300で割ってなるだけ安全
なえ値にしようということでえ実はこの値
もそんなに高い値ではないわけですでえま
これが結論になるわけですがまえっと
スタートした時点では非常に値がばらあの
国際的にえっとバラバラな値が報告されて
いたわけですがま我々の結論として
現時点で得ることのできたデータ及び科学
的治験に基づいてえ考えた結論がこれで
あるとただpfx設についてはえ現時点で
算したちょっと困難であるという結論に
足しましたでえっと大事なことはですね
将来的に今回の検討時には不十分であった
ピフの健康影響に関する研究調査結果の
一貫性影響の度合の臨床的意義容量反応
関係等に関する情報等の科学的治験が積し
てくればTDIを見直す根拠となる可能性
はあるということですという風に考えて
おり
ますでえっとFの場合は実はこの4つのP
ファス化合物の合計値としてえ指標値を
出してるんですがま我々はちょっとそれを
出すための証拠は十分ではないという風に
考えてそういうやり方はしませんでしたで
まえっとこれは海外の数値をえ単位をです
ね
kg体重パデにえ統一して評価したもの
ですがまこれについてはあの質問も出て
おりましたのでえ質問への回答のところで
また少し触れたいと思い
ますでえっと朝の委員からリスクという
ものは有害性とそれから暴露の掛け算で
あるという話が出ましたじゃあどのぐらい
の暴露を受けてるのだろうかというデータ
も集めましたでえっとここのちょっとが
小さくて申し訳ないんですがpfosやP
4が食事粉塵水道水食品放送や吸入経費
暴露その他というようなところで全体を
100%にした時にそれぞれが何パーン
ぐらい寄与してるんだろうかという
いろんなデータを整理した表がありますで
えあの水道水からのPファス摂取というの
は非常に懸念されていると思うんですが実
は1%以下1%という数値もあればま22
という風にま状況によって水道水の器用
っていうのは変わってきていますで実は
1番大きな数値はま食事からの数値ですで
食事じゃあ食事はえから摂取するってこれ
は大変なことなんじゃないかという風に
懸念があるかと思いますがこれについても
ま国内のデータがどうなってるんだていう
のを調べましたで農林水産省がえ各食品群
ごとにえPPの濃度を調査したデータが
ありますでお米はどのぐらいえとかですね
そういう風に食品群で平均濃度を出してで
日本人が大体お米は1日何g食べてるとか
その消費量でかけてやってそれを全部足す
と日本人が1日あたり平均的にどのぐらい
摂取しているかという推定量を出すことが
できますでえその数値えここがま単位が
ですね何NGPERkg体重パ日という風
にま海外のデータと比較するには日本人の
体重と海外の体重違いますのでまこういう
単位にしておりますでここにLBUBって
いうなんだかよくわからないことが書かれ
てますで実はですねPFの測定を行います
と検出限界以下という食品が非常に
たくさん出てきますそうすると検出限測定
をする時っていうのは検出限界っていうの
がありますで検出限界以下だから0だって
例えば10個の食品をを測定して全部検出
限界化だったらその数値は0としましょ
うっていうのがローアーのLBですねいや
0.1が検出限界だったらまあ10個
みんな0.1以下だったら高く見積もれば
0.1の可能性もあるんじゃないかという
ことでその値を0.1としましょうという
考え方がアーのUBになりますですから
えっと全部の食品が検出限界以上の値で
あれば理論上LBとUBは一致するんです
がこういう風にばらけが非常に大きという
ことは検出限界以下のサンプルが非常に
多いということを反映してますでまこの
高く見積もって1.1のPFえ0.75の
P4というものに
まあの安全を見込んでですね注目してえ
考えると今回え我々の結論である20と
いう数値と比べて十分に低い状況であると
考えておりますただまあの検出限界もう
少し下げられないかとかですねサンプル数
が少ないんじゃないかとかもっともっと
いろんな情報があの必要だという風に考え
ておりますでこのあくまで水計値なので
まだまだこれも不確実性があるということ
で今後の情報収集が必要であろうという風
に考えており
ますでまとめとしてですねえ何度も言い
ましたように疫学研究について何が確実に
言えるのかということをあの吟味したん
ですがまあるという報告とないという報告
の両方があってなかなか確かにこれだと
いうものを
えワクチンの影響や発願性え子供の体重に
ついてもちょっとそういう風な結論を出す
ことはできなかったとでま現時点で得る
ことのできたえ科学的治験に基づいてえ
TDIを一応出してみましたがまその
さらにいろんな知見が集積してくれば
見直す根拠になる可能性はあると思います
で実際にえ今日本人がごく普通の生活をて
え摂取するであろう1日あたりの摂取量は
TDIに比べてえ少ないであろうという風
に考えておりますなのでま通常の一般的な
食生活でえ食品を通じて摂取される程度の
P4p4によって一次し健康影響が生じる
状況にはないだろうとからあ逆にですねま
食べ物を非常にえ危ないんじゃないかって
過剰に懸念して食生活を響すると変更する
と今度は栄養学的な問題が生じます
ということもありますのでまあのやはり
いずれにしろですね健康影響についても
暴露量についてもあの情報が不足しており
ますのでえそれについてさらに増やして
いくことが課題だろうという風に考えて
おりますということで今後の課題になる
わけですがこれが最後のスライドかと思い
ますまいずれにしろ情報が十分ではないと
いうことでえ健康影響の情報メカニズムの
情報疫学の情報から暴露レベルの情報を
充実させていくことが今後大事だろうと
いう風に思いますそれからあの実際の摂取
料暴露量の分布ですね例えば高暴露の個人
がいるんではないか集団がいるんではない
かという把握をすることえ暴露経路の推定
についての情報食品を含めた暴露されうる
媒体におけるPファスノードに関する
データの集積というのがえ必要であろうと
いう風に考えておりますでまリスク管理に
ついては我々はリスクアセスメント
があの仕事なのでまこの結果からリスク
管理についても少し言うとすればえPFに
ついてやはり情報が不足しておりますが
不明なテトがあったもののまずはTDIを
1度決めましたのでそのTDIを踏まえた
対応に取り込むことが重要であるってい風
に考えておりますまたえっとPファスに
暴露されうる飲料水食品等における濃度
分布に関するデータの収集を早急に進める
でこういう調査結果を元に高い濃度が検出
されたものに対する対応もきちんと進める
ことが必要であろうという風に考えており
ますでまリスクコミュニケーションの一環
としてま今日の日があるという風に考えて
おり
ます以上ですご清聴ありがとうございまし
た
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